
今日も明日も
第22章 のんりある 旅行編
だけど
その撫でる大きな手が気持ち良くて
…もっと撫でて欲しい、なんて思っちゃって
本当、良く分からない自分の気持ち
「相葉さん、飲も」
それを払拭したくて、岩に置かれたお盆に手を伸ばした
「じゃ、改めて」
お猪口に並々と入れた日本酒をお互いに持って
相葉さんの言葉をきっかけに
クイッと飲み干した
露天風呂で、月を見ながら酒を飲むなんて贅沢すぎる
徳利が3本目を空ける頃には
恥ずかしさなんて消え失せて、相葉さんとの何気無い会話を楽しんでいた
お腹いっぱい食べてるからか、酔いもあまり回って来ない
まさに「ほろ酔い」状態が心地好くて
会社の話とか、会ってない時の事とかを延々と喋っていた
でも
気付いたら、相葉さんの右手は俺の腰に回されてて
あ、と思った時には
しっかりとその胸に抱き締められていた
さすがに、俺だってもう分かってる
散々相葉さんを焦らしてたし、一緒に風呂に入れば
…そうなる事くらいは
