
今日も明日も
第22章 のんりある 旅行編
抱き締められた胸元から、顔を上げれば
相葉さんがおでこにキスをしてくれる
右手は腰に回されてるけど
左手はまた頭を撫でていて
「相葉さんの手…気持ちいい」
その心地好さを、今度は素直に口にした
「…もっと、気持ち良くなろっか」
相葉さんが妖しく笑う
きっと、このシチュエーションのせいだ
「気持ち良く、して?」
俺は、相葉さんの首に腕を回して
煽る言葉を
当たり前のように囁いていた
「かず…知らないからね」
相葉さんが耳許で、わざと低い声を出す
その声に、背中がゾクゾクして
思わず息を飲んだ
「ん、んぅ…っ」
舌を絡め取られながら、左手が胸元を這い回る
探すような動きを見せる指先が
小さな尖りを見つけて
そこを爪で軽く引っ掻くと
「んーっ!」
いきなりの刺激に体が跳ねた
その震動でお湯が波打って
俺の顔を濡らす
激しいキスのせいで、顎に伝うのが
受け止めきれない唾液なのか、お湯なのか
分からなくなった
