今日も明日も
第23章 理由はいらない
「もしかして、お店で接客したのと同じ方ですか?」
え!
俺を覚えててくれてる?
「は…はい」
しどろもどろな俺を見て
「お店の時と、リアクションが一緒」
楽しそうに、笑いだした
「…俺、何かおかしいですか?」
「へ?」
「だって、俺を見て固まるって…」
今度は少し、不安そうな顔になる
「ち…違います!ただ、見た瞬間、可愛いなと思って!…って、えーと、変な意味じゃなくて…いや、俺ソッチの人間じゃなくてですね…っ」
テンパってしまって、日本語がおかしくなった
ちらり、と二宮さん、の顔を見たら
え…
真っ赤になってるし
マジで可愛いんですけど
「な…何言ってるんですか!」
今度は、二宮さんがあわあわしてる
「か…可愛いとか、訳分かんない」
なんて言ってる顔が
まさに可愛い
思わず目が合ったら
何故かおかしくなって、どちらからともなく笑っちゃって
今度はお互い照れた