今日も明日も
第24章 Still…~誰も知らない~【コラボ企画】
「行こっか」
自然に差し出された手
ちょっと戸惑ったけど、周りに誰もいないのを確認してから
ちょん、と手の甲を触れさせる
それが合図になって
相葉さんが、俺の手を握りしめた
再び階段を降りる
繋がれた手は、とても暖かくて
…ずっと、離したくなくて
「ねぇ、にの」
「…何?」
「俺たちの事、いつ皆に伝えるの?」
そうだよね
隠し事はしないって、5人で約束してた
恋人が出来たら、お互い配慮がいるから
報告しようって
決めたっけ
「んー…まだ、いいんじゃない?」
「え?」
相葉さんがなんで、って顔してる
早く、伝えたいんだよね
そんなの分かってるよ
分かってるけど
今はまだ、言いたくないんだよ
だってね
「秘密にしてるのも、何かドキドキしない?」
悪戯っぽく笑って見せた
「でも…」
まだちょっと不満そうな口振り
「相葉さん」
なに?ってこっちを向いた瞬間に
唇を掠め取ってやった
相葉さんが、驚いて固まってる