今日も明日も
第26章 100%のきもち
どこも異常はなく、記憶の欠如なんかはどうしようもない、と言うことで帰されたはいいけど
その「芸能界」の仕事はしなきゃいけないし
だけど俺は何も分からないしで
しばらく、さっきまで傍にいた「相葉さん」の家に厄介になることになった
しかし…
「ねぇ、これ…俺のゲームだよね?」
「うん」
「あれ、このTシャツ…」
「にのの、だよ?」
何で相葉さんの家に俺の物があるんだ?
所々で噛み合う記憶
でも、肝心なものは何一つ分からない
一緒に住んでた訳ではなさそうだけど(だって、今の状態じゃ、家に返せないって言ってたから)
うーん…
相葉さんは、何も言わないでいるけど
時々凄く寂しそうな目をするのも気になる
「…とりあえず、しばらくお世話になります」
俺にはそう言うしか選択肢はない
「にのは何も気にしないでね、ゆっくり思い出していこ?
…明日、皆に会うから話すよ?」
後3人、俺はどんな顔をして会えばいいんだろう