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今日も明日も

第28章 ありのままの君が好き



「…掴まえた」

頭の上から、降ってきた呟き

顔を上げようとしたら

また、頭を抑えられた


…だから、飾りが痛いんだって


「分かってんの?」

「え…」

「分かってんのかよ」


相葉さんの声、…震えてる?

もぞもぞと動いて、何とか顔を上げて相葉さんを見上げたけど


…泣いては、いなかった


抱き締めてる腕の力は強いから、抜け出す事は諦めて

だけど顔に当たる飾りは痛いし、痕がつくと困るから…何とか体の向きだけを変えた


その体勢に気付いて、相葉さんがニヤリと笑う

「随分積極的だね❤」

「へ?」


改めて確認してみたら

相葉さんの腿に跨がって、向かい合って座ってて

相葉さんの手はしっかりと俺の腰に回されてる


「…っ」

ブワッと顔が熱くなるのが分かった

降りようともがくけど、がっしりと抑えられていて身動きも取れない


「そろそろ、皆戻ってくるよ?」
「なら、離せよ…」


「えー…やだ」

そう言って笑ったと思ったら
チュッと俺のおでこにキスをしてきた

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