今日も明日も
第28章 ありのままの君が好き
思わず首を竦める
腰に回されてた手は、俺の頬に移動してきた
おでことおでこをくっつけたまま
「分かってんの…?」
相葉さんが、もう一度囁いた
「何が…」
喋る度に、お互いの吐息が唇に掛かる
「俺は、そのままのにのがいいんだよ」
「…相葉さん?」
「自分を演じてるにのも、素に戻ったにのも
色々やらかしちゃうにのも
…全部引っ括めて、にのがいいの」
相葉さんがじっと目を逸らさないから
俺もそこから目が離せない
「何だよ、やらかしちゃうって…」
「ん、まぁそれは色々と?」
相葉さんが、悪戯っぼく笑った
頬に置かれた相葉さんの手の上に、自分のそれを重ねる
…そして、軽く掴んで頬から引き剥がすと
自分の脇腹から、後ろに向かって相葉さんの腕を
回させた
「んふふ…やっぱり積極的」
「黙って…」
俺は相葉さんの言葉を制して、自ら相葉さんの唇に自分のそれを寄せた
今度は相葉さんが驚く番だよ