今日も明日も
第28章 ありのままの君が好き
わざとリップ音を立ててから、相葉さんのふっくらした唇を舌でなぞる
上目遣いに相葉さんを見れば
…ほら、もう堪らないって顔になってる
「相葉さんこそ、分かってんの?」
「え?」
「俺だって、…そのままの相葉さんがいいんだよ?」
背中に回った相葉さんの手に、力が籠った
「優しいとこも、良い人すぎるとこも
…バカなとこも、アホなミラクル起こしちゃうとこもね」
「何か…褒められてない気がする」
「褒めてないもん」
拗ねたような相葉さんにクスクス笑う
だけどそれはすぐに
「…んっ」
相葉さんの唇に奪われてしまった
そうなったらもう、相葉さんも俺も止まらなくて
お互いを奪い尽くすようなキスに溺れていった
絡める舌が熱い
苦しいのに離れたくない
…離したくない
納まりきらない唾液が、俺の顎を伝うけど
そんなのも、もう気にする余裕もなくなった
「はぁ…っにの…っ」
いつの間にか俺の頭を抑えていた相葉さんの
切羽詰まったような声
「ん…っもっと…」
息継ぎすら離れたくない