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今日も明日も

第28章 ありのままの君が好き


一斉に相葉さんに視線が移る

当の相葉さんはと言うと
ワタワタと挙動不審になってる


「相葉くん…?」

潤くんが、大きな目を更に大きくして

翔ちゃんと大野さんはポカン顔


「あ…相葉さん?」

俺だって、どうして良いか分からない

そしたら

軽く頭を振った相葉さんが

「何があっても、周りから何を言われても
…俺はにのを離さないから!」

捲し立てるように一気に言い切った




何だよこれ

公開プロポーズかよ…



恥ずかしすぎて、俯いてしまった

どうリアクション取ればいいんだよ

何で今、こんな話になってんだよ





「…いいんじゃん?」

大野さんがふにゃっと笑った

「相葉ちゃん、にの大好きだもんな」

「は?」

思わず大野さんを凝視する


「…今だから、言いたかったんだろ、相葉ちゃんも」


「あ…うん」

抜けたような返事をした相葉さんが、大きな溜め息をついた


「ごめん、にの」

小さな声で謝る相葉さんが、天井を仰ぐ

ー…今、言うつもりじゃなかったのに

聞こえない位の呟きは、俺にだけ届いた



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