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今日も明日も

第28章 ありのままの君が好き



「仲が良いのはいいんだけどさぁ…」
翔ちゃんが、ふいに口を挟む

「楽屋では、慎んでね」

そう言って、ニヤリと笑った


「はい…」

俺はこれしか言えなくて

相葉さんも「すいません」としか言えなくて



とりあえず
…衣装が乱れてないのが幸いだった

戻ってくるのがもっと遅かったら絶対お互い暴走してた…


「…顔、洗ってくる」
「あ、俺も」

この空気をどうにかしたくて、俺が立ち上がったら
相葉さんも慌てて立ち上がった


「いってら~」

ニヤニヤする3人を背中に感じながら、逃げるようにトイレに向かった



「何でいきなりあんな事言うのよ…」

顔をバシャバシャ洗って、鏡を見ながら
隣の相葉さんを軽く睨んだ


「んー…何でだろ?」

同じように鏡を見てる相葉さんが苦笑する



「…何か、言いたくなっちゃったんだよ」
「なにそれ」

相葉さんの右手が腰に回された

あ、と思った時には抱き締められていて



「どんなにのも、全部俺のだー!ってね」




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