今日も明日も
第30章 理由はいらない 3rd
二宮さんがキャップを開けたコーラを傾ける
少し上を向いて、それを飲む二宮さんの喉がコクンと動く様子に
…思わず目を奪われた
「…どうかしました?」
じっと見てしまっていた俺に気付いた二宮さんが
不思議そうな顔をする
「いや、可愛いなと思って…」
思わずサラッと言ってしまった
ヤバイ!と慌てて口を両手で抑えて、後ずさる
「ちょ…何言ってんですか!!」
ブワッと二宮さんの顔が真っ赤になった
あれ?
そう言えば、前にもつい “可愛い“ って言ってしまった時
真っ赤にならなかったっけ?
…もしかして、凄い照れ屋さん?
怒る前に照れるって、勘違いしちゃいそうなんだけど
ー…って、それはないか
いくら何でも都合良すぎだよね
潤だったら、こういう時どうするんだろ
上手く、優しい声掛けが出来るんだろうな
…まあ、同性は想定外だけど
「相葉さん」
飲むのをやめて、再びキャップを締めた二宮さんは
まだほんのり赤い顔のまま、俺に向き合ってきた