今日も明日も
第30章 理由はいらない 3rd
「…来て、良かったですね」
何だか俺まで嬉しくなってきて
人目がないのを良いことに、そのまま二宮さんを抱き締めた
「あ…相葉さん?」
いきなり抱き締められた二宮さんが、目をまんまるにしている
だけど
感情が昂ってるのは二宮さんも同じで
おずおずと俺の腰に、腕を回してきた
「今、言うのも変だけど…
もう1回、言っていいですか?」
二宮さんは、肩に顔を埋めたままコクりと頷いた
「好きなんです
…男とか、女とかじゃなくて、二宮さん“ が好きなんです
ずっと…近くにいたい」
こんな告白、初めてかも
余裕なんか全くなくて、…しかも抱き締めちゃったりして
車では、全然決まらなかったからこそ
きちんと伝えたかった
両腕に、少し力を入れて
二宮さんが顔を上げる
見つめ会う形になって、二宮さんはにっこりと笑ってみせた
「すごいね、相葉さん」
「え、」
「真っ直ぐに言えるあなたが羨ましい」
「二宮さん?」
「俺、面倒臭いヤツだけど
よろしく…お願いします」
二宮さんは真っ赤になって、再び俺の肩に顔を埋めた