今日も明日も
第32章 ハイスクールDAYS
…もうさ、決定的じゃない?
雅紀の気持ちも、俺の気持ちも
だからね
俺も、狡くなるのやめる
「興味、あるよ?」
顔が熱くて、沸騰しそうだ
「雅紀の事、スゴい興味ある」
「かず…」
俺の手を握る雅紀の手に、自分のそれを重ねて
雅紀の手を挟み込む
…でも、もう恥ずかしさ限界で
これ以上は何も言えそうになくて
とりあえず、引き寄せられた肩を利用して
雅紀の方に体を預けてみた
「俺と、同じ気持ちと思っていいの?」
雅紀の声が、少し震えてる気がする
「俺、かずが好き
1年の時から、ずーっと好き」
聞けちゃったよ
きっと多分、ずっと待ち望んでた言葉
そして
俺も、嬉しくて堪らない
おかしいよね
"好きかも" って気付いた途端、こんなにも雅紀が俺の中にいっぱいになっていくなんて
「あのね、かず…」
雅紀が、俺の肩を引き剥がした
握っていた手も、急いで引っこ抜く
突然の行動に、訳が分からなくなった