今日も明日も
第33章 ほのかに甘くholiday
「…しちゃったみたいだねぇ」
何となく見つめあったまま、俺も困ったように笑って見せる
こうなると慌てるのも変だし
…怒るのも違う気がするし
それに、別に気持ち悪くもない
「ねぇ、にの?」
「ん…?」
名前を呼ばれたけど、相葉さんはそこから黙っちゃって
…何か言うのを戸惑ってる感じ
俺はただ、じっと相葉さんの言葉を待っている
でもここで
どうしてかな、浮かんできたんだ
"同じ事、考えてるかも" って
「ねぇ、相葉さん」
俺の呼び掛けに
相葉さんが、キュッと唇を一度咬んだ
そして
「「…もういっかい、する?」」
ほら
やっぱり同じ事思ってた
だって
仲間だからとか
友達だからとか
好きとか嫌いとか
そんなものとっくに越えてる
一緒にいるのが当たり前
隣にいるのが自然
気付いたら傍にいる
…これが、俺達のカタチになってるんだもんね