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今日も明日も

第33章 ほのかに甘くholiday


「…悪かったよ」
俺のせいで、 大変な思いをさせてしまった

そっと相葉さんの両腕を労るように擦る

「もう、気にしないの!」
"俺が好きでやったんだから"


…どんだけ優しいんだよ
もっともっと、好きになっちゃうじゃん

こうなったら、相葉さんにも責任取って貰うからね?


「ねぇ、相葉さん」
「なぁに」


「これからもっと仲良くしよ」


付き合って、とか
恋人になって、とは恥ずかしくて言えないから

俺の精一杯の告白だよ?

分かってくれるよね?



「んふふ…ヤバイ、嬉しい」
相葉さんの顔が崩れた

良かった


やっぱり一緒
同じが当たり前


「ずーっと離さないからね」


特別な言葉はいらない

"当たり前" にちょっと甘さを足すだけで充分


「タクシー、呼ぼっか」

俺はスマホを取り出して、マネージャーに電話をかけた
住所をつたえて、来て貰うよう手配してもらう


メンバーが凄く心配している、とも言われてしまった

「帰ったらちゃんと謝るから、集まって貰ってて」

それだけ伝えて通話を切った


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