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今日も明日も

第7章 おくすり

帰り道、夕飯になりそうなものとつまみ、アルコールを大量に買い込んだ。

そんなに買ってどうすんの、とにのが笑う。

「足りないよりはいいでしょ」

いそいそと車に積みながら、俺も笑った。

確かに今日は、いつもよりアルコール多め。
それはもちろん…

にのが酔って甘えんぼになったら、アレを飲ませる事が出来るかも!と考えたから。

もしダメでもあの超絶可愛いにのを堪能できるし、まさに一石二鳥!

にのは、自分が酔っ払うとどうなるかまるで分かっていない。
何回も教えたけど、「絶対にない!」って信じないし認めない。

…だから、平気で休み前は飲み過ぎる事が多いんだ。

まあ、最近はしつこく言ったからか、他の人と飲む時はセーブしてるらしいけど。


運転しながら、助手席をチラッと見ると
目を閉じてウトウトしているにのがいる。

可愛いなぁ

起こさないように、俺は車を静かに走らせた。

この後の甘い時間に思いを馳せながら。



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