今日も明日も
第1章 こくはく
「いつものにのと違うよ。ゲームしてない自体、おかしいって」
肩に置かれた手に、少し力が入った。
純粋に心配してくれてる相葉さん。
どうしよう。
何てごまかせばいい?
普段、ニブチンな筈の相葉さんなのにかわせる言葉が見つからない。
言ってしまったらどうなるんだろう。
言えるわけない!って気持ちと、言ってしまいたい気持ちとが葛藤し始めた。
「にの」
相葉さんのこの一言に
俺は何も考えずに顔を上げて
…相葉さんの唇に自分のそれを重ねた。
「っ!に…にの?!」
掠めるようなキスに、相葉さんがひどくうろたえている。
ああ…嫌われたな。
ならいいや。嫌われついでに言ってしまおう。
「相葉さんと、こうやってキスする夢見たの!何でだか、恋人みたいな設定で」
相葉さんは何も言わない。
「気持ち悪いでしょ!でも見ちゃったもんは仕方ないし、その張本人が目の前にいたら冷静になんか無理でしょ!」
「俺はゲイじゃない。でもその夢を嫌だと思わなかった自分が信じられない」
一気に捲し立てて、息が上がる。
頭の中ぐちゃぐちゃで、じわりと視界が揺れた。
「泣かないでよ」
相葉さんがゆっくりと肩を撫でる。そして、今度は相葉さんからキスを落とした。
「気持ち悪い?」
現実のキスも、何故か平気だった。
だから、フルフルと首を振る。
「ふふ。俺もね、気持ち悪くないの。なんでだろ」
さっきはびっくりして何も言えなかったけどね。と相葉さんが笑う。
「…相葉さん、ゲイなの?」
俺はつい言ってしまった。
「それはない。女の子がいい」
相葉さんはきっぱりと否定する。
じゃあ、これは何なんだろう。
肩に置かれた手に、少し力が入った。
純粋に心配してくれてる相葉さん。
どうしよう。
何てごまかせばいい?
普段、ニブチンな筈の相葉さんなのにかわせる言葉が見つからない。
言ってしまったらどうなるんだろう。
言えるわけない!って気持ちと、言ってしまいたい気持ちとが葛藤し始めた。
「にの」
相葉さんのこの一言に
俺は何も考えずに顔を上げて
…相葉さんの唇に自分のそれを重ねた。
「っ!に…にの?!」
掠めるようなキスに、相葉さんがひどくうろたえている。
ああ…嫌われたな。
ならいいや。嫌われついでに言ってしまおう。
「相葉さんと、こうやってキスする夢見たの!何でだか、恋人みたいな設定で」
相葉さんは何も言わない。
「気持ち悪いでしょ!でも見ちゃったもんは仕方ないし、その張本人が目の前にいたら冷静になんか無理でしょ!」
「俺はゲイじゃない。でもその夢を嫌だと思わなかった自分が信じられない」
一気に捲し立てて、息が上がる。
頭の中ぐちゃぐちゃで、じわりと視界が揺れた。
「泣かないでよ」
相葉さんがゆっくりと肩を撫でる。そして、今度は相葉さんからキスを落とした。
「気持ち悪い?」
現実のキスも、何故か平気だった。
だから、フルフルと首を振る。
「ふふ。俺もね、気持ち悪くないの。なんでだろ」
さっきはびっくりして何も言えなかったけどね。と相葉さんが笑う。
「…相葉さん、ゲイなの?」
俺はつい言ってしまった。
「それはない。女の子がいい」
相葉さんはきっぱりと否定する。
じゃあ、これは何なんだろう。