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第39章  再録・ ミニ短編



手を繋いで歩いたのって
記憶の中では、両親くらい?

幼稚園とかで、繋いで歩くのは「決まり」だったから
自然に繋いでいたい、触れていたいって思えたのは

きっと今が初めてだと思う

ただ、横を歩くだけでどこかに触れていたいなんて思うの、おかしいかな

でもね、安心するんだよ

その俺より大きな手に包まれると
背中に、その手の感触があると

隣にいるのは俺だけなんだって、実感できるの

だってね

あったかいんだよ
「好き」って気持ちが、言葉にしなくても伝わってくるんだよ


でもね、そう思ってるのは本人には内緒

だってまだ、いっぱい俺を欲しがってほしいから
いっぱい愛してほしいから


だからね

もっともっと、俺を求めてね

…相葉さん


End

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