無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ね、これさ…にのに似合うと思って買ってきたの！」
言われるままに、相葉さんから手渡された袋を開けてみる

「…これは俺ってよりアナタじゃない？」

白いTシャツにデニムのオーバーオール

ただ、裾は…膝丈？

「似合う似合わない以前に年齢考えたら？」
30過ぎた男が着るか？
似合うのなんて相葉さんか石ちゃんくらいじゃね？

「いいから、着てみて！」
拝み倒す勢いに押されて、渋々着替えて見ると

…何気におかしくない自分が悲しい

相葉さんも、着替えた俺を見た瞬間
これ以上はないくらいにニンマリしている

「やっぱ似合う！可愛い！」
「…あんま、嬉しくない」

男が可愛いなんか言われて喜べるかっての

「ではさっそく」
「え？」

いきなり抱っこされて、向かったのは
……寝室

「ちょ…！何だよ？！」

「恋人に洋服を送る意味、知ってるでしょ？」

知らないとは言わない
でも今はまだ真っ昼間だ！

「だって明日、朝早くからロケで当分会えないんだよ？」

ー…だからね

「相葉さん？」

「洋服を送る意味を実践するのと、着替えにこれ持って、俺を思い出して❤」


「…もう、分かったよ」

受け入れてしまう俺も、どうかしてるよ


End