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今日も明日も

第40章 昨日の他人は今日の恋人



そしたら話が弾んで
何となく意気投合してそのまま飲みに行っただけ


それで終わる筈だったのに


一緒に飲むうちに
彼の一つ一つの仕草に目を奪われてる自分がいて

もっと彼の事を知りたくなって


誘ったんだ、…彼を


そしたら彼も何故かノリノリで

酔った勢いも手伝って、彼を抱いてしまったのが多分…7時間前



「えーと…」

目が覚めたのはほぼ同時で
しっかりと俺に抱き締められてる彼が、まだ眠そうに顔を上げた

「えっと…まー、くん?」
目を擦りながら、最近誰にも呼ばれてない筈の呼び方をするから

「ま、まーくん?!」
思わずどもってしまった

「あれ?違った?」
彼が、首を傾げる

「いや、違く…ない」

「だよね、良かったー」
俺の言葉に、ふわりと笑う

「…っ」
その笑顔に、心臓がキューっとなった

「あの、えーと…」

「忘れたの? “かず“ って教えたのに」

“かず“ がむーっと唇を尖らせる

ヤバイ…可愛い

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