今日も明日も
第42章 おさななじみ
かずが玄関を開けようとした時
「あら、お帰り。…まーくん、久しぶりねぇ」
ちょうどかずのお母さんが庭から顔を出した
「こんちは!」
かずに良く似た、その笑顔に元気に返したら
「最近会わないから寂しかったわよー!上がっていきなさいよ」
俺にとっては嬉しすぎる援護射撃
「雅紀は帰るっての」
かずの不機嫌な声なんてものともしないおばさんは
そんなかずを無視して、俺を中に招き入れてくれた
「お邪魔しまーす!」
さっさと靴を脱ぐ俺
「あ…、ちょっと…っ」
少し慌てたようなかず
だけど母親を拗らせると面倒だと言うのなんて
長い付き合いだから俺も良く知ってる
かずが “何でだよ…“ とぼやきながらも、諦めて靴を脱いだ
久しぶりに入ったかずの部屋は
相変わらずゲームが山ほど置いてあって
だけどそれ以外何も余計な物がないからか、あまりごちゃごちゃはしていない
…俺の部屋とは、大違いなのもそのままだった
まあ、3ヶ月しか経ってないけど
俺にとっては長かったんだ、物凄く