
今日も明日も
第42章 おさななじみ
すぐ隣にかずはいるのに
玄関を出れば、それこそ数歩でかずの家に辿り着くのに
大きな声出せば、あいつにそれは届く距離なのに
ー…何でこんなに遠くなっちゃったんだろう
だけど自分の気持ちが分からないままかずに会った所で、どうして良いか分からないのもまた事実で
このモヤモヤした気持ちの答えを見つけない事には、表面的に取り繕うだけな気がする
でも
ただこうしてても何も進展もしないのも嫌って程分かってるんだ
多分かずから動く事はない
…絶対にない。100%、いや200%あり得ない
俺から動かなきゃ何も変わらない
それに
もしかすると
かずの顔を見たら、この気持ちの答えも見つかるかも知れないじゃないか
どうせ俺の頭じゃ、考えるだけ時間の無駄
「…行くか!」
ベッドから飛び起きて
ほっぽり出してた洋服を掴み取って、急いで着替えた
自分の部屋にいるはずのかずに
…会いに行く
