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今日も明日も

第43章 やさしいキスをして


「おとなしく寝るから…せめて横にいて」

何だかもう、お願いと言うより懇願
半分意地になってる気もしないでもないけど

「ホント、どうしちゃったの」
なんて言いながらも嬉しそうな顔

乾かし終わった髪を一撫でした相葉さんが
“ほら、戻るよ“ って俺の手を引っ張って、再び寝室に向かうから

素直に従って、…でも繋いだ手にはちょっと力を入れておいた

“離さないでよ“ の意味を込めて




約束通り一緒にベッドに上がって
自然に俺の頭の下に腕を回した相葉さんが、そのまま向き合って俺を包み込む

同じシャンプー、同じボディソープなのに
そこに相葉さんの匂いが混ざると何でだか安心出来て

俺は相葉さんの体にくっつくようにして
お風呂上がりのぽかぽかと布団のぬくもりに、そっと目を閉じた


“俺のものに…なってよ“
相葉さんが、そんな事をつぶやいた気もするけど

あっという間に訪れた睡魔に、聞き返す事は勿論
その言葉の意味も分からないまま

俺は眠りに落ちて行った

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