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今日も明日も

第44章 恋空模様


“つまんないよ“ って言おうとしたのが分かったから、わざと遮った

二宮くんはと言うと
言葉を遮られて、ちょっとポカンとしていて



「俺が帰りたいの!」

ほら行くぞ!と勢いに任せて二宮くんの手を握った

…半分逃がさない為の無意識だったけど

予想以上にその手の柔らかい感触に、一瞬にして我に返ってしまった


「あ…ご、ごめんっ」

急に恥ずかしくなってパッと手を離すと


「う…ううん」

二宮くんが真っ赤になって下を向いてしまって




自分でも何やってんだか分からないけど

…もう一度その手を握りたくなってて


「ほら、帰るよ」

今度は優しくその手を握ってみた


二宮くんの手は、さっきと違ってすごく熱くて

顔を見ても、一目で照れてるんだと気が付いたら、……俺も少し恥ずかしくなって


だけど今度は離さずに、その手にきゅっと力を込めた


「相葉くん……」

「ん?」


「どうしよう…」

二宮くんが、戸惑ったような声を上げた




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