無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…コンビニ、寄りますか？」

控えめなマネージャーの問いかけ

「いや、いいや」
何となく俺も気分が削がれて、行く気がなくなった


気まずい車内に、息をするのも気を使う

何だって自分の家に帰るのにこんな思いしなきゃいけないんだよ


…相葉さんは相変わらずの無表情だし


ホント一体何がどうしたの
相葉さんは何を誰に吹き込まれたのさ


俺はただ、翔ちゃん曰くの “倦怠期“ ってやつをどうにかしたいと思っただけなのに






「お疲れさまでした。…明日はオフですからまた連絡しますね」

「はーい、よろしくー」

マンションの玄関前に車を止めて、マネージャーから確認されてから車を降りる


「ごめんね、すいません」

相葉さんも、さすがにシカトは性格上出来ないようで、マネージャーに一声掛けてから降りた


車が走り去って、残された俺と相葉さん

また何とも言えない空気に包まれる


「えーと…、うち、入る？」

ここまで来て何言ってんだ、俺