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今日も明日も

第45章 楽園


だけど

事実 “マンネリ感“ はあったわけだし
このまま放置もしたくない


…それに

翔ちゃんから受け取った「それ」に興味がないと言えば


ー…嘘になる



ドキドキする胸の中を隠しながら、ポケットに入れっぱなしだった「それ」を取り出して

…相葉さんの前に、置いた



「これ……」

相葉さんが手のひらに収まる小さな瓶を手に取って、俺の顔を見る


何を貰ったかまでは、聞いてないらしい




「び…媚薬、だって…」

思わず顔が熱くなる
無理矢理押し付けられたようなものなのに
自分が持ってると言う、この状況がやけに恥ずかしい



相葉さんがごくっと唾を飲んだのが分かった



「ほ…本当にそんなの効くか怪しいよねっ」

わざとふざけるように笑って見せる

…ドキドキが、痛くなってきてる





「にの……」

「え?」




「飲んでよ、これ」

ー…どくん、と心臓が大きく跳ねた


相葉さんの視線に、捉えられた

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