今日も明日も
第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~
多分嫌われてもいっか、って気持ちが今まではあったんだ
こいつがダメなら次捜せばいいやって
でも
二宮さんは違うんだ
絶対に失いたくないんだ
「そっか」
俺の背中に痛みが走った
潤がそこを平手打ちしたから
「いてっ!」
「そこまで本気になれるお前が羨ましいよ」
爽やかなスマイルの後
“いつでも相談は乗ってやるぞ“ と、もう一度背中を叩かれて
…優しいんだよなぁ、やっぱり潤は
友達になれて、本当に良かったと思うよ
「ありがと、潤…フラれたら慰めてね」
「考えとく」
「なんだそれ!」
「ははっ…フラれないようにすりゃいいだけだろ」
ー…そうでした
休憩が終わって、ラストの2時間は
所謂 “アイドルタイム“ に入った事と
後少しで二宮さんに会える嬉しさで
やたらテンションの高い俺がいて
「相葉さん、なんかへん」
と高校生にまで言われてしまって
事情を知ってる潤だけが
そんな俺を見て、楽しそうにニヤニヤしていた