
今日も明日も
第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~
そんな邪な俺の考えなんて知りもしない二宮さんも
考えて見たら、凄い純粋な人なんだよなぁ
だって普通さ
“恋人“ になっていて “お泊まり“ のキーワードが来たら、想像しない?
あれ?
もしかして二宮さんから見た “恋人“ の認識が違ってる?
いやでも、ちゃんと告白したし
所謂男女間と同じだと言うのも伝えてある
だとしたらやっぱり超えられない何かがあるのかな
なんてもやもや考えてたら、いつの間にか二宮さんが俺の前に座っていて
「わっ!!」
「え、なに?どしたの?」
いた事に気付いてなかった俺は驚きのあまり、後ろにずりさがってしまった
タオルを首に巻いた二宮さんが首を傾げる
湯上がりの濡れた髪が色っぽい…
パジャマ代わりなのか、Tシャツは年季が入ってるのか首もとがゆるゆるで
…俺、大丈夫かな
何だか自分の自制心が心配になってきた
「えっと…飲む?」
“風呂上がりならビールかな?“
必死に二宮さんを見ないようにして、袋を漁る俺
……そう言えば冷やしてなかった
