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今日も明日も

第9章 やきもち

少し熱めに沸かしたたっぷりのお湯に浸かる。

手足を存分に伸ばしてから、体の力を抜いた。


俺、バカみたい。

一緒に世話するって決めてここに来たのに。
可愛がるどころかポチにやきもちって…

さっき相葉さんが言った「俺とにのの子だよ」って言葉も、本当はすごく嬉しかった。

今日からずっと一緒にいられると思ったら、心が踊った。

それを素直に伝えられたら
相葉さんなら全身で喜んでくれるのは分かってるのに

それはどうしても出来ないでいる。




「ん?」

ガラス戸の向こうに人の気配。
まさか、と思うや否や

「一緒にはいろー❤」

相葉さんがすっ裸でバスルームに入ってきた。

「うわっな…何だよ!」

慌てて湯船の中で膝を抱えてしまう。

こんな明るいとこで、恥ずかしいだろうが!

相葉さんは笑ったまま何も言わずに、シャワーの前で体を洗うと

「はい、ちょっとごめんねー」

さっさと俺の隣に体を沈めてきた。

「やっぱ狭いか…」

そう呟くと、いきなり俺の体を持ち上げる。
お湯の浮力も手伝って、簡単に持ち上げられた俺は

気付いたら相葉さんに後ろから抱き締められる格好で座らされていた。

「ちょっと…っ」

「これなら狭くないね」

耳許で囁かれる。

ビクッと体が跳ねるのを止められなかった。

「にの…」

項から首筋を唇が辿る。

「ん…っや…だっ」

止めたくても、両腕は相葉さんにしっかり抱き締められていて動けない。

ひとしきり、耳から項、首回りに唇を這わせた後…

「やっとにのに触れた…」

相葉さんはふぅ…っと息を吐いた。




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