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今日も明日も

第49章 春が近いから


にのが優しく来るのなら、俺は逆を行こう

後頭部に手を回して、グッと抑え
啄む唇を覆うように口を開けてそれを塞いでやる

途端に薄目だったのを見開いたにのが慌てたように俺の肩を押した

だけどにのの力が俺に敵う筈もなく
俺はそのまま舌をにのの咥内に侵入させた

上顎を舌でなぞり、歯列にも舌をなぞらせる


「…っん、…んぅ…んんっ」
眉間に皺を寄せたにのが、苦しそうに呻くけど

「…鼻で息して?」
唇が離れない近さで囁いて、再びそれを塞いだ


その間、空いている手で背中を撫でてやると
にのもすぐに同じように俺の背中に手を回す

だけどキスに翻弄されていて “撫でる“ と言うよりしがみつく感じになっていて


腰の辺りに指を這わせれば、ぴくん、と小さく体を跳ねさせた


「にの、感じちゃった…?」
唇を離して、潤んだ瞳を見つめると

「違うもん……」
なんて、上擦った声で返してくるから


「じゃあ、次は服脱ごっか」
意地悪く、次のステップへにのを促す事に決めた




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