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今日も明日も

第10章 やきもち 2nd

なんだよ。
最初はにのがやきもち焼いてくれたのに、今は立場が逆転。

にのにリビングではくっつけなくて、俺がやきもち。


でも

ベッドの上だけは

邪魔されない。

これも
リビングで一緒に寝るのはともかく、ベッドの上に上がるのを禁止…と言うか寝室に入る事を禁じたから。

俺たちが寝室に入ると、ポチはおとなしく自分の寝床へ戻って行く。

「…ここに入れないのはどうして?」


絡めた指に口付けた。

ピクリとにのが震える。

「だって…線引きは必要でしょ?ポチはあくまでペットなんだよ…?」

「…それだけ?」

「え…」

ガバッとにのの上に覆い被さる。

突然の状況変化に、その透き通る瞳を見開くにの。

「他に理由は…ないの?」

唇が触れる程近くで囁くと、恥ずかしさからか
ふいっと目線を逸らした。

「ない…よ、そんなの…」

嘘つき。

赤くなった顔と、逸らした瞳は何でかな。

「本当に…?」

そのまま、触れさせた唇を舌でこじ開ける。

あっさりとにのの口内に自分の舌を滑り込ませ、激しく貪った。

「ん…っく…」

受けとめ切れない唾液が、こぼれ落ちて顎を伝う。

そのキラキラ光る液体がとてつもなく淫らで

…もっともっと乱れさせたくて

「…いいよね?」

わざとお伺いを立ててみる。

「聞くな…っバカ!」

予想通り、これ以上ないくらいに顔は真っ赤に染まっていった。







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