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今日も明日も

第55章 Perfect Love


眠ってしまったかずを抱き上げて、寝室へと運んだ俺は

起こさないように…ではなく、わざとベッドにかずを放り投げた


「んん…?」
体への衝撃で、かずがうっすら目を開ける

酔いもあってしっかりした覚醒じゃないけど、そんな事はどうでもいい


「あいば…しゃん?」
上手く回らない舌で俺を呼ぶかずの、掠れた声にドキドキする

小さな子どもみたいな舌ったらずのそれはいつだって俺の心臓を撃ち抜く破壊力だ


「ねぇ、かず?」
放り投げられたままの格好で、ぽやんとした顔で俺を見つめるかずに覆い被さって

「ん…なぁに?」
にひゃ、と笑うかずに返すようににっこりとした俺は


「…何で翔ちゃんにキスなんかしたの」

多分、今日一番低い声で、かずに質問した


「さくらいしゃん…?」

なんのこと?って顔してる

かずを潰さないように肘で体を支えながら
人差し指で、唇をなぞり


「キスしたでしょ?翔ちゃんに…」

大ちゃんじゃないけど
俺だってちょっと(かなり?)怒ってるんだからね

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