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今日も明日も

第57章 見えない鎖 part Ⅰ


気になるのは、まだ夜は肌寒いと言うのに薄い半袖のシャツ1枚で、下はジーパン

だけどそのジーパンも所々切れて素肌が覗いている

半袖のシャツから覗く細い腕は傷だらけ

顔は…口の端が切れてるのか乾いた血がこびりついているけど、他に目立った傷はなさそうだ



…結局この彼が生きていようが、何となく面倒な事になりそうな予感がする

だけど生きていると分かった以上、このままにはしておけないのが俺の性格だ


恐がりのくせに好奇心旺盛

そして

超、が付く程お人好し




何と声を掛けて良いか分からないから、とりあえずは目を開けて貰おうと横たわる彼の前にしゃがみこんで “おーい“ と、声を掛けてみた

だけど何の反応も帰ってこない

今度は軽く肩を叩いてみる

そこで、肩に触れただけで気が付いた

凄く体が熱い

…これ、熱あるんじゃないの?

良く良く見れば、彼の顔は紅潮して苦しそうな浅い呼吸

そして、小さく震えている体


いくら医療に詳しくない俺でも、これが宜しくない状態なのは一目で分かる

呑気に起こしてる場合じゃない

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