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今日も明日も

第59章 Love×Love×Love


やっと起きた

まだ寝惚けてはいるみたいだけど、しっかりと俺を視界に捉えている

思わず俺も見つめ返し、これまでの状況を聞こうと口を開いた瞬間


「~~~…っ!?」

少し体を浮かせた相葉さんが俺にのし掛かり
いとも簡単に、唇を塞いでしまった

口を開いたのが災いして、あっという間に舌が咥内に侵入を果たす

突然の事で逃げるのを忘れた舌が絡め取られ、口の中には唾液が溜まっていった

無意識にそれを飲み込むけど、それでも収まりきらないそれが口の端からシーツに伝う


「…は、ぁ…、んぅ…ちょっ……、んっ…」

翻弄されながらも、なんとかキスを食い止めようと震える手で肩を押す

だけど相葉さんの力の方が断然に強くて、俺の手は縋ってるだけにしか見えない


ってか

何でキスされてんだよ

相葉さん、誰かと勘違いしてんじゃないの?
…彼女が、いるんじゃないの?


自分で “彼女“ って単語を出して置いて
胸が、痛いとか


バカみたい
目の奥が痛い

泣きそうになって、ギュッと目を瞑ったら

相葉さんの唇が俺から…離れた



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