今日も明日も
第11章 ひみつ
元々
すぐに来るだろうと玄関の鍵は開けてあったから
こっちが動く前に
カチャリ、とドアが開く。
「ごめんねー。買い物してきたら、遅くな…」
その姿を見つけて、…思わず俺は走り寄って抱きついていた。
突然抱きつかれた相葉さんは
「え?ど…どうしたの?!」
目を丸くして固まっている。
ぎゅうっと抱き締める腕に力を込めると
ビニールを持ったまま、ようやく抱き締め返してくれた。
「にの?」
宥めるような優しい声。
「…来ない、から…」
「え…」
「すぐに来ないから…帰っちゃったと思った」
顔は相葉さんの肩あたりにくっ付けたまま。
こんな事くらいで泣きそうだったなんか恥ずかしすぎるから。
「俺が帰るわけないでしょ?」
嬉しそうな相葉さんの声に、ホッとする。
「コンビニ行ってきたの。色々買ってきたんだよー」
「…何で言わなかったの?寄ってくるって」
俺もやっと落ち着いて、相葉さんから体を離した。
顔見て、声聞いて、ぬくもりを実感したら
安心できたから。
「ごめん。すぐだから良いかと」
「待ってる気持ち、考えてよ!スマホも繋がんないし…」
これでも心配したんだよ?!
ちょっとムカついたから
相葉さんから、1つビニールを奪い取ってさっさと奥に向かう。
「あ、待って!にのー…」
相葉さんも急いで靴を脱ぐと、早足でリビングに入ってきた。
「そんなに俺を怒らせたいの?」
ふてくされたように、いそいそとビニールから中身を取り出す相葉さんに悪態をつく。
「そんな訳ないでしょー!」
相葉さんは、俺の態度を気にする事なく
どこか嬉しそうにくふくふ笑った。
すぐに来るだろうと玄関の鍵は開けてあったから
こっちが動く前に
カチャリ、とドアが開く。
「ごめんねー。買い物してきたら、遅くな…」
その姿を見つけて、…思わず俺は走り寄って抱きついていた。
突然抱きつかれた相葉さんは
「え?ど…どうしたの?!」
目を丸くして固まっている。
ぎゅうっと抱き締める腕に力を込めると
ビニールを持ったまま、ようやく抱き締め返してくれた。
「にの?」
宥めるような優しい声。
「…来ない、から…」
「え…」
「すぐに来ないから…帰っちゃったと思った」
顔は相葉さんの肩あたりにくっ付けたまま。
こんな事くらいで泣きそうだったなんか恥ずかしすぎるから。
「俺が帰るわけないでしょ?」
嬉しそうな相葉さんの声に、ホッとする。
「コンビニ行ってきたの。色々買ってきたんだよー」
「…何で言わなかったの?寄ってくるって」
俺もやっと落ち着いて、相葉さんから体を離した。
顔見て、声聞いて、ぬくもりを実感したら
安心できたから。
「ごめん。すぐだから良いかと」
「待ってる気持ち、考えてよ!スマホも繋がんないし…」
これでも心配したんだよ?!
ちょっとムカついたから
相葉さんから、1つビニールを奪い取ってさっさと奥に向かう。
「あ、待って!にのー…」
相葉さんも急いで靴を脱ぐと、早足でリビングに入ってきた。
「そんなに俺を怒らせたいの?」
ふてくされたように、いそいそとビニールから中身を取り出す相葉さんに悪態をつく。
「そんな訳ないでしょー!」
相葉さんは、俺の態度を気にする事なく
どこか嬉しそうにくふくふ笑った。