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今日も明日も

第11章 ひみつ

なんだよーもう…

こういう時、自分の気持ちを正直に表せる相葉さんが本当羨ましい。




「何をそんなに買ってきたの…?」

ふと気付くと
あっという間にテーブル一杯に並べられたあれこれ。

「夕飯と、酒とつまみと…明日の朝ごはん❤」

「…泊まるんだ」

本当は分かってるし、嬉しいんだけど

恥ずかしいから、わざと呆れた顔を作ってしまう。

相葉さんは、並べている手を止めて
それを俺の頬に添えると

「帰るわけないじゃん…にのと今日は一緒にいたいんだから」

軽く唇を触れ合わせてきた。


ここでなら俺も、そのまま受け止める。

家の中なら周りを気にする必要もないから。

このくらいなら、俺だって素直になれる。

「…ごはん、食べよ?」

それなのに

触れた唇は、それ以上深くなることはなく

今度は相葉さんが交わすようにスッと離れていった。

…なんだよ。

何カッコつけてんの

相葉さんのくせに

あいばかのくせに

素直になってる俺をかわすなんて!

ムーッとした顔をする俺に気付いて、相葉さんが困ったように笑う。

「ダメだよ。止まんなくなっちゃう…」

あれ?

相葉さん、どんどん赤くなってきたぞ

目付きも何だか妖しくなってるような


「久しぶりなんだよ?…それなのにあんな可愛いとこ見せられたら…」

ん…何かヤバイかも

頭の中に警報が鳴る。

逃げようかな…と椅子から立ち上がろうとしたら

「もう無理ーーーっ!!❤❤❤」

「わーっ!待て待て待てっっ!」


飛びかかるように押し倒されて

…気が付いた時には

日付けが変わろうとしていた。







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