テキストサイズ

今日も明日も

第11章 ひみつ

決行日がついに来た。

相葉さん、どんな顔するかな。

びっくりしすぎてぶっ倒れなきゃいいけど

…期待とほんの少しの不安で朝から落ち着かない。

昨日、翔さんから「無事成功。これから潤たちが動きます」
とラインが入り

相葉さんが1人での泊まり撮影に出掛けたのを確認した大野さんが一足早く
「俺たち」のマンションに来た。

まだ物が殆どない部屋の、唯一のソファーに早速寝っ転がる。

「松潤が、3時間もすれば着くって」

「早っ!」

「松潤、相葉ちゃんち通って片付けさせてたからねぇ…」

そうだったのか。…そこは知らなかった。
さすが松潤。

「じゃなきゃ、いくら人数いても3時間じゃ無理だよ」

大野さんは凄く楽しそうだ。

確かに他人事なら、これほど面白い事はないだろうなとは思う。

ところで
「…翔さんは、どうやって相葉さんから…」
家の鍵を借りてきたのか

そこは俺がかなり気になってるとこで。
いくら何でも、普通そう簡単にはいかないよね。

任せとけ、と翔さんが言うからそのままお任せしちゃったけど

「あ、そこはホラ、翔ちゃんだから」

大野さんのこの言葉で

「…ですよね」

何だか凄く納得した。


潤たちが到着するまでは、2人でボーッとしていた。

暇過ぎて眠くなってきそう…

…なんて、本当にうつらうつらしていたら

やけに騒がしいスマホの着信音。

大野さん、それマジうるさいわ…

嫌~な顔をした俺に苦笑して、大野さんが電話に出る

「あ、了解。よろしく~」

…それだけを話すと、すぐに通話を終わらせた。

「松潤、到着だって」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ