今日も明日も
第66章 蜜月
いつの間にかシャツのボタンは全て外され
相葉さんの手が直に肌に触れる
少し汗ばんだ手のひらがしっとりと馴染んで、触れられた箇所からじわじわと熱を呼び起こしていく
「ふ…、ぁ…っ」
自分で触っても何ともない鎖骨に相葉さんの指が滑るだけで、ぞわりとした快感が競り上がり
その指が下に下がって胸に届いた瞬間には、ビリッと電気が走ったような刺激を感じていた
「や…っ、ダメ…」
「ダメじゃないくせに」
間近で俺の顔を見つめていた相葉さんが、意地悪く笑う
「その顔、どう見ても気持ちいいって顔だから」
「違う…っ」
嘘
気持ちいい
だけど恥ずかしくてそんなの言える訳ない
「にーの、キスして」
「え…」
「にのから、キスして欲しいな」
「何言っ…、あ…っ」
話し掛けながら指で弾くのはやめてくれよ
敏感になったそこの刺激が強すぎて、答えられないに決まってるじゃないか
「ね、キスしてよ」
「あ、やぁ…っ、んぅ…」
咄嗟に相葉さんの手を掴むけど、快感が強くて力が入らない
「する…から…っ、指離して…っ!」
涙目で訴えて、ようやく相葉さんの指が離れていった