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今日も明日も

第69章 sweet trap


そんでもって、更にお詫びにと連れて来られたのが
今、俺達がいる全国展開の安いファミレスで


初対面の筈なのに、何故かこいつは俺を “にの“ と呼んで

そして俺も、こいつに対して妙な違和感を抱いていたんだ

何故か初めてって感じがしない

だから聞いたんだ “何処かで会ってない?“ って



だけどそれに対する返事がアレで

それどころか

「にのって、目が綺麗」

「何それ、意味分かんないんだけど」

どうにもこいつから発せられる言葉は、さっきから “男“ に対するものじゃない気がする

口説かれてるような、妙な気持ちになる




片方では不具合過ぎるからと、今はもう外したコンタクト

視力が恐ろしく悪い俺には、目の前のこいつの顔は良く見えてなくて

だから、今のこいつがどんな表情をしてるのかは全く分かっていなかったのが良くなかったんだ


ぼんやりと “俺を見てる“ のは認識してた

だけど俺はと言えば
まともに見えてないから、それにしっかりと視線を合わせていた事に気付いてなかった





ここで気付いてれば、何かが違ってたのかもしれないのに


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