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両親が死んでから、僕の人生は180度変わった。


お葬式とお通夜で卒業式は欠席。


それどころか、あまりにも突然の訃報により、抜け殻のようになった僕は公立受験も欠席した。


お陰様で受験は失敗。


滑り止めで受けていた私立高校に入学予定だったけど、経済状況により辞退。


気がつけば、他の高校の2次募集も締め切られ、僕には中卒のフリーターという選択肢しか残されていなかった。


そんな時、父親の古き友人の『中野仁』さんに出会った。


両親が死んでから、身寄りもなかった僕を気にかけてくれていた。


中野さんの紹介によって、『榊ヶ丘高等学校』という私立の名門校に通えるようになった。


授業料は中野さんが校長先生と話をしてくれたおかげで、無償。


僕は『特待生』として高校に入学することになった。


中野さんがいなかったら、僕は一人ぼっちだった。


そしてろくでもない人生を送ることになっていただろう。


僕にとって中野さんはもう一人のお父さんのような人。


そして…僕を救ってくれた大恩人。