
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第9章 初デート
「いらっしゃいませ。」
櫻井「こんばんわ。」
「お待ちしておりました、櫻井様。こちらへどうぞ。」
僕達はボーイさんについていき、オシャレな個室に案内された。
「お飲み物はどうされますか?」
櫻井「そうだなぁ…俺今日車だから…お茶で、聖子ちゃんは?」
聖輝「えっと…私もお茶で。」
「かしこまりました。」
オーダーを聞くと、ボーイさんは個室を出て行った。
聖輝「お酒はよく飲まれるんですか?」
櫻井「そうだね、普段は白ワイン頼むんだけど…今日は車だからね。」
聖輝「そうなんですね。」
櫻井「聖子ちゃんは?お酒飲まないの?」
聖輝「えっ?!わっ私は未成年なので…」
櫻井「あれ?周りの子も飲まないの?」
聖輝「のっ飲みませんよ!!」
櫻井「へぇ〜さすが聖子ちゃん、真面目だね。」
聖輝「そっそうですかね…」
櫻井「俺が高校生の時はみんなお酒飲んでたけどね。」
聖輝「帝都生なのに…ですか?」
櫻井「聖子ちゃん、帝都だからって全員がガリ勉の真面目とは限らないからね。」
聖輝「えっそうなんですか?!」
櫻井「あははっ俺だってどっちかっていうと遊んでたからね〜」
聖輝「へぇ……」
コンコンッ
「失礼します、お飲み物お持ちしました。」
櫻井「ありがとう。」
「お食事はいつものでよろしいですか?」
櫻井「うん、よろしく。」
「かしこまりました、失礼します。」
聖輝「これ…お茶ですか…?」
櫻井「そうだよ、静岡で作られた高級茶だね。」
聖輝「こっ高級茶…!!」
櫻井「うーん…やっぱりお茶だと雰囲気出ないなぁ…」
このお茶…透き通っててすごい綺麗…
櫻井「じゃあ、乾杯しよっか。」
聖輝「はっはい。」
櫻井「初デートの記念に、乾杯。」
チンッ
