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有紀「そうだ、これ親子丼。」


忠義「うわっ！もしかして…大将の手作り？」


一徹「そう、忠義の分だけ特盛にしておいたぞ。」


忠義「えっ…マジっすか…？」


春樹「たっちゃんずっと親子丼食べたいって言ってたからね。」


忠義「うわぁ〜ありがとうございます！いただきます！」


有紀「ふふ、じゃあレンジで温めてくるね。」


一徹「おぉ、俺も手伝うよ。」


大将さんと女将さんは親子丼を温めに病室を出た。


春樹「そういえばさ、さっき病室にいた人って誰？」


忠義「あぁ、俺の兄ちゃん。仕事関係でこっちに来てるらしくて。」


聖輝「お兄さんいるんですか？」


忠義「うん、両親が離婚して離れ離れになってんけど…たまーにこうして俺に会いに来てくれるんねん。」


聖輝「へぇ…優しいお兄さんですね。」


忠義「うん！」


春樹「いいなぁ…兄弟がいて…」


忠義「せやね…一緒におると楽しいし、いざという時頼りになるしね…」


聖輝「兄弟……」


春樹「俺は一人っ子だから兄弟の良さが分からないんだよなぁ…」


忠義「あははっ、兄弟なら横におるやん。」


聖輝「えっ？」


春樹「あっそっか、俺の弟がいたわ。」


聖輝「えっ僕？」


春樹「うん、聖輝くんは俺の弟。」


聖輝「弟……」


忠義「頼りになるで、春樹。」


聖輝「……うん！お兄ちゃん！」


春樹「うわぁ…お兄ちゃんなんて初めて呼ばれたわ…感動！！」


忠義「よかったね、お兄ちゃん。」


春樹「やめろって！」


有紀「お待たせ。」


一徹「ほら、親子丼だ。」


忠義「うわぁ…めっちゃええ匂いする…いただきます！」


春樹「いただきまーす。」


一徹「ほら、聖輝も。」


聖輝「はい、ありがとうございます！」


忠義「うまぁ〜♡久しぶりやぁ〜！」


有紀「たくさんあるからゆっくり食べてね。」


忠義「はい！」


春樹「相変わらずいい食いっぷりだな。」


忠義「だってめっちゃ美味いもん♡」


聖輝「ん〜美味し〜♡」


一徹「わははっ！そりゃあよかった！」


忠義「もぉ…早く復帰したい！！」


春樹「待ってるからな、たっちゃん。」


忠義「うん！」