テキストサイズ

Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第12章 大倉くん



休み時間。


優誠「なぁ、聖輝。」


聖輝「ん?なに?」


優誠「最近音沙汰ないよな…お前狙い。」


聖輝「あっ、言われてみたら…」


優誠「やっぱり俺がルーキーって呼ぶのやめたからかな?」


聖輝「そうかなぁ…みんな僕のひ弱さに気づいただけだと思うよ。」


優誠「うーん…まぁお前自身名をあげるようなことしてないしな。」


聖輝「そうだね。」


〜♪♪


聖輝「あれ?LINEだ。」


優誠「こんな時間に?まさか、狛犬からなんじゃ…?」


忠義『昨日は来てくれてありがとう!あの時は大将達も一緒におったけど、俺…涼野くんと2人きりでゆっくりしゃべりたいなぁ…』


聖輝「あっ…大倉くんからだ…」


優誠「大倉くん?」


聖輝「うん、バイト先の人。」


優誠「へぇ…」


聖輝「えっと…」


聖輝『こんにちは!身体の調子はどうですか?僕も大倉くんともっと話したいです!今日か明日の夕方頃お見舞いに行ってもいいですか?』


優誠「ん?お見舞い?」


聖輝「あっうん…大倉くん交通事故に遭って入院してるの…」


優誠「えっそれって結構やばいやつ…?」


聖輝「半年ほど入院してるみたい…」


優誠「うわ…重症だな…」


聖輝「うん…でもね、昨日会ったんだけど、リハビリが成功したら退院できるんだって!」


優誠「あっそうなんだ、よかったな。」


聖輝「うん!」


優誠「半年か…学校留年じゃねぇの?」


聖輝「うーん…通信制でも留年なのかな…?」


優誠「通信制に通ってるの?」


聖輝「うん、離婚してお母さんの方についていったらしいんだけど、経済状況が苦しくてバイトしながら通ってるって…」


優誠「へぇ…高校生なのに苦労してるな…」


聖輝「そうだね…」

そう…僕と同じだ……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ