
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第17章 死神2
「あぁ…あっつ…」
亮「灼熱地獄やな…」
「あぁー海行きてぇ!!」
亮「本間それ、思いっきり泳ぎたいな!」
「やんなぁ…」
亮「じゃあ、俺こっちやから、またな。」
「おう!」
亮「あぁ〜腹減った…」
海か…しばらく行ってへんなぁ…
来年は家族みんなで海行けたらええなぁ…
ガチャンッガチャッ
亮「ただいまー」
帰ってきた我が家は物音ひとつなく静かだった。
亮「…あれ?誰もおらへんのかな…」
亮「親父?母さん?」
静かすぎる……
亮「2人とも出かけたんかな…?」
リビングには、誰もいなかった。
亮「えっ?誰もおらへん…」
変やな…2人ともおらへんなんて…
亮「…あっ……」
寝室がちょっとだけ空いてる…
亮「親父?母さん?」
俺は寝室のドアをゆっくり開けた。
亮「……えっ……?」
俺は目を疑った。
そこには親父と母さんは確かにいた。
2人手を繋いでベッドに寝ていた。
ただ、いつもと違っていたのは…
2人共手首から血を流していた。
