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聖輝「ゔぅ…重い……」

何でいっつも僕が……

聖輝「ハァ…ハァ…重い……」


ひょいっ


聖輝「ふぇ？」


渋谷「1人じゃ重いやろ、手伝うわ。」


聖輝「まっ魔王さん！！」


渋谷「あほ、学校ではその名前は禁句や。」


聖輝「すっすいません…つい…」


渋谷「次からは気ぃつけや。」


聖輝「はい…あっそうだ、僕ゴールデンウィークに熱海行ったんですよ！」


渋谷「熱海か、ええやないか。」


聖輝「はい！すっごく楽しかったです！」


渋谷「そうか。」


聖輝「それで、まっ…渋谷さんにもお土産買って来たのであとで渡しますね！」


渋谷「そうか、気遣わせてしもてすまんな。」


聖輝「とんでもないです！渋谷さんにはめちゃくちゃお世話になってますから！」


渋谷「そうか？」


聖輝「はい！頼りになる先輩ですよ！」


渋谷「頼りになるか…」


聖輝「はい！誰よりも頼りになります！」


渋谷「……。」


聖輝「渋谷…さん？」


渋谷「…いや、ちょっと思い出してな。」


聖輝「えっ？」


渋谷「いや、何でもないんや…気にせんとってくれ。」


聖輝「はっはい…」


渋谷「ほら、職員室着いたで。」


聖輝「はっはい！」


コンコンコンッ


ガラガラ…


聖輝「しっ失礼します！猪塚先生に頼まれて資料を届けに来ました。」


「きみ…また頼まれたの？」


聖輝「はい…」


「いつもいつもご苦労様、どうぞ。」


聖輝「はい…あっ、渋谷さんもどうぞ。」


渋谷「失礼します。」


ドサッ！


聖輝「ふぅ…しんどかった…」


渋谷「いつもパシられとんのか？」


聖輝「はい…」


渋谷「そうか…」


ガラガラ…


「おい！ノックしてから入れ…？？！」


「……。」


聖輝「あっ…？？！」


職員室にありえない人が来室した。