Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第5章 さが高
聖輝「……。」
「おらおら!!」
「てめぇ…面貸せや!!」
聖輝「……ハァ…」
こんな不良達の中からどうやって探せばいいの…?
聖輝「……。」
小山「あの〜…」
聖輝「うわっ?!」
後ろから急に話しかけられてびっくりしてしまった。
小山「あっ!すっすいません!あの…見たことあるシルエットだったので…」
聖輝「こっ小山さん…」
小山「あの…どうしかしたんですか…?」
聖輝「あっあの!これ……」
小山「これは…?」
聖輝「にっ…20万入ってます…」
小山「にっ20万?!ひぃっ!!わっわわわ賄賂ですか?!」
聖輝「えっ?!いやいや、違いますよ!!」
小山「僕にお金渡しても何も起こりませんからね?!」
聖輝「あの…賄賂じゃないです…」
小山「あっ…すっすいません…急に大金見せられたからつい…」
聖輝「いっいえ…あの…実はこのお金…この学校の誰かさんのお金なんです…」
小山「えっ?」
聖輝「昨日ファミレスに行った時に、さが高の生徒がお店で暴れ出して…その時それを止めてくれた人がお店への迷惑料として…この20万を…」
小山「迷惑料…」
聖輝「それで…お店の人がこんな大金受け取れないってことで…僕が代わりにこのお金を持ち主に返すことになって…」
小山「そっそれでそのお金を……」
聖輝「はい…」
小山「…あの…探すんですか…?」
聖輝「えっ?」
小山「お金の持ち主…」
聖輝「さっ探しますよ!だってこんな大金…パクる訳にもいきませんし…」
小山「そっそうですか……」