Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第22章 大倉くん2
狛犬「えっ…?!」
二宮「?!」
優誠「なっ?!」
松本「左脚が動かない…?」
忠義「聖輝くん…!!」
聖輝「あっ…!!」
狛犬「左脚が動かないって…どういうこと…?」
忠義「……。」
松本「リハビリ…成功したんじゃなかったのかよ…?」
聖輝「いっいや、ちっ違うんです!あの…べっ別の人の話なんです!!」
優誠「は?」
聖輝「さっき、お医者さんがただよしくんって人の脚が動かないって聞いて…それで…その……」
二宮「……。」
聖輝「だっだから!忠義くんとは違う人」
忠義「ええよ…もう……」
聖輝「?!」
忠義「…主治医の先生の話…聞いちゃったんやね…」
狛犬「じゃあ…左脚が動かないって…」
忠義「…事故の時に…骨が粉々になって…折れた骨が神経を傷つけたらしくて……」
二宮「それで左脚が…」
忠義「…リハビリしても全然感覚なくて…主治医の先生に聞いたら……」
優誠「そうだったんだ…」
忠義「…ははっ…この脚一生治らへんねんて…」
忠義「歩くのがやっとで…車の免許も取られへんし…運動も…走ることさえもできひん…」
聖輝「忠義くん……」