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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第6章 死神



聖輝「ガタガタ……」


優誠「…なぁ…ルーキー…」


聖輝「えっ…?」


優誠「…忠告の為にも…ちょっと死神の話してもいいか?」


聖輝「うっ…うん…」


優誠「…情報によると…1階で不良達が倒れてたのは…死神の仕業で…悪霊退散という名の不良(クズ)狩りをするのが奴の手だ。」


聖輝「悪霊…退散…?」


優誠「そう…悪霊…つまり不良を自らの手で追い払うことで快感を得るという驚異のサディストだ…」


聖輝「そっそんな…!!そっ…その死神に捕まったら…どうなるの……?」


優誠「間違いなく病院送りだな…」


聖輝「えっ…?!」


優誠「奴の体内には複数の刃物が潜んでるらしくて…こう皮膚をエグるのが好きらしくて…」


聖輝「いっいやぁ…もう聞きたくない…!!」


優誠「ルーキー!!ここだけ、ここだけは聞いてほしい!あのな、死神が悪霊退散する時って…決まってるんだ…」


聖輝「えっ…?」


優誠「死神が動き出すのは…大安の時だけ。」


聖輝「大安…えっ?大安って…六曜の中で一番良い日だよね…?」


優誠「そう…何で大安に悪霊退散するのか分からないけど…調べたら過去に死神が動き出したのは…全部大安の日なんだ…」


聖輝「大安……今日って…」


優誠「4月12日…大安…」


聖輝「ひぃっ!!」


優誠「6日に1回…さが高に死の時間が訪れるってことだな…」


聖輝「そっそんな…!!」


優誠「とりあえず、しばらくここにいよう。犠牲にならない為にも…」


聖輝「うっうん…!!」

死神…何て恐ろしい人なんだろう…

僕…今日学校出られるかな…

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