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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第6章 死神



聖輝「ハァ…どうしよう…お金…」


昨日、僕がトイレに行ってる間に二宮さんにお金をスられた。


しかもよりによって人様のお金。


いくらお金の持ち主が魔王だからって…勝手に盗むのはよくない。


だから……


聖輝「ここか……」


僕は1日でも10万を取り戻す為に短期のバイトを始めることにした。


お店の名前は『FULL MOON』。


聖輝「当日応募OKって書いてたし…短期だから…」


僕はお店の中に入った。


聖輝「すいませーん…」


「はーい。」


聖輝「あっあの…今日ここで面接をお願いした…」


「あぁ!涼野くんね、待ってたよ、こっちに来て!」


聖輝「はっはい!」


僕は男の人の後についていった。


聖輝「あの、高校生で時給1000円って…本当ですか?」


「うん、本当だよ〜」


聖輝「おぉ…」


このお店。


カフェなのに高校生の時給が1000円。


こんなに美味しい話はない。


聖輝「あの、僕…事情があって今すぐ10万が必要なんです…」


「なるほどね…よし、採用。」


聖輝「えっ?!本当ですか?!」


「うん!きみ一生懸命に頑張りそうだし。」


聖輝「あっありがとうございます!」


若井「私はこのお店の店長、若井颯人です。よろしくね。」


聖輝「はっはい!よろしくお願いします!」


若井「早速なんだけど…これから働ける?」


聖輝「これからですか?はい、大丈夫です!」


若井「おぉ〜!ありがとう、助かるよ〜」


聖輝「いえいえ。」


若井「そうだなぁ…きみは可愛いから…接客してもらおうかな。」


聖輝「はっはい!頑張ります!」


若井「じゃあ早速だけど、これに着替えてきて。」


聖輝「はい!」


僕は制服を受け取り、奥の部屋に入った。

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