
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 死神
若井「お待ちしておりました、櫻井様。」
櫻井「どう?景気は?」
若井「はい!もぉ櫻井様のおかげで右肩上がりでございます!」
櫻井「ははっ、それはよかった。」
聖輝「店長…誰に頭下げてるんだろ…」
「聖子ちゃん。」
聖輝「あっはい!」
僕は隣のテーブルにいた先輩に呼び出された。
聖輝「なっ何ですか?」
「あの人ね、このお店のオーナーの櫻井翔様。」
聖輝「おっオーナー…?」
「そう、このお店を立ち上げる際に多額の寄付金をくれた人なの。」
聖輝「えっ…?!」
「だから、櫻井様が来たらお店一同でお出迎えするの。」
聖輝「なっなるほど…」
だから店長…あんなにペコペコしてるんだ…
「櫻井様の機嫌によってはこのお店もそうだし、私達の給料も左右されるわ。」
聖輝「そっそんな…!!」
「聖子ちゃん今日初めてだからいいけど、次からは櫻井様が来店したら必ず挨拶して。」
聖輝「わっ分かりました…」
若井「櫻井様。今日もごゆっくりされますか?」
櫻井「そうだな…時間あるからVIP頼むわ。」
若井「ありがとうございます!女の子わんさか付けますから!」
櫻井「よろしく。」
櫻井という男の人は店長と共に奥の部屋へと消えていった。
川崎「なっ何だろう…あの人…」
聖輝「わっ分かりません…」
川崎「あんな若い人にペコペコ頭下げてたけど…何処かの社長さんかな?」
聖輝「さぁ…」
若井「聖子ちゃん!」
聖輝「はっはい!あの、ちょっとすみません。」
川崎「うん。」
僕は店長に呼ばれた。
